外来種いけばなを実施しました 2019.5.12

(この記事は2019年のイベントの記事です)

5月12日に京都東山で外来種いけばなを実施致しました。

今回の主催は京都ネイチャーツアー様

場所は法然院森のセンター様をお借りしています。

まず始めに京都大学フィールド科学研究センター研究員の渡部さんより外来種についての説明をして頂きました。

私も驚いたのですが日本の外来種の内訳を見たとき、全体で2,232種類いるうち維管束植物が1,548種と最も多く、ブラックバスなどの魚類は44種だそうです。

さらに驚いたことは、一方的に外来種が数を伸ばしているのかと思いきや、場合によっては在来種が押し返しているということです。

在来種と外来種が勢力争いをしている訳ですね。

フィールドでちょうど面白い場所を発見しました。

左側の赤い葉のものが『カタバミ』

間に『ドクダミ』を挟んで

右側が要注意外来生物に指定されている『紫カタバミ』です。

まさに在来種と外来種のせめぎあいが行われています。

ちなみにカタバミはその繁殖力の強さから家紋にも使われていますね。

話は戻りまして、渡部さんの講義のあとは私からいけばなについての説明をさせていただきました。

今回は令和記念ということで万葉集に出てくる植物の話なども簡単に混ぜて話させていただきました。

その後は実際にフィールドに出て渡部さんから植物の説明を受けながら採取していきます。

駐車場の一角でこんなに楽しめる体験はなかなかないことでしょう。

哲学の道なども散策し、気がつけば一時間があっという間でした。

法然院森のセンターに戻ったあとは、皆さん思い想いに作品を生けていきます。

採取した植物にはそれぞれ魅力を感じたポイントがあるので、そのポイントを生かすように生けていきます。

そのままでは刈り取られてしまう運命にあった植物が、いけばなとして作品になるということが面白いですね。

(3日前まではここにもいろいろ生えていました)

最後は軽くアドバイスさせていただき、完成です。

何故か人差し指を伸ばしている場面が多いですね…