外来種いけばなを実施しました 2017.12.3
(この記事は2017年に行われたイベントの記事です)
今年は京都議定書20周年
議定書が採択された12月の1週間
12月4日~12月10日を『YES,WE DO KYOTO!WEEK』と称し、市内各地のスターバックスでエコな取り組みが行われました
その取り組みの1つとして行われたのが“外来種いけばな”です。
外来種いけばなとはなにか?
まずは身の回りの自然に注目し植生について学びます。
近年外来の生物が繁殖した結果、在来の生物が絶滅の危機に瀕しているという話を耳にしたことがあるかと思いますが
では植物の世界はどうなのだろうか?
実際にフィールドに出て採取することで“今”の自然を知ることができます。
また、一方的に悪者扱いされがちな外来種ですが、もとを辿れば人間の都合により持ち込まれたものがほとんどです。
その本質を知り、刈り取られて捨てられてしまう前に、いけばなとして作品にし、命の輝きを見いだす。
生けることによって、外来種問題や自然との関わり方について考えるきっかけになればという取り組みです。
本来はフィールドワークとワークショップは同日中に行っていますが、今回は日を分けて行いました。
12月3日に京都大学北白川試験地にてフィールドワーク
7日,10日はスターバックス 烏丸六角店にてワークショップです
3日のフィールドワーク
(伊勢先生より外来種について)
(私よりいけばなについて)
その中でデモンストレーションをしたのですが、以前訪れた際に拾って頂いたシマトネリコの木を使用しました
もともと学内に生えていたのですが台風の強風によって折れてしまったそうです
人の手では現せない自然の力強さ、自然の脅威を感じます
そこに当日の採取した植物を合わせました
セイタカアワダチソウ(北アメリカ原産)
ヒメツルソバ(ヒマラヤ原産)
ヒメジョオン (北アメリカ原産 )
ハイゴケ
センリョウ
セイタカアワダチソウやヒメジョオンは要注意外来生物かつ日本の侵略的外来種ワースト100にも入っています
しかしその用途はすだれの材料や蜜蜂の蜜源植物にしたりと人の手によって広められたところが大きいのです
そして採取へ
この季節ならではの自然を体感しました
この日採取した植物は7日10日のワークショップで使用します
ワークショップの様子
フィールドワークに来られなかった方にはあらかじめこちらで採取しておいた材料から選んでいただきます
制作
展示
当初この季節では花がなく、葉も越冬の為にロゼット状になっている植物が多くなかなか難しいのではと思っていました
しかし実際は気候の影響で季節外れに咲いている花や秋冬ならではの風情を感じさせる植物も多く楽しく行うことができました。